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2008 年度 実績報告書

マウス難聴モデルを用いた内耳再生の試み

研究課題

研究課題/領域番号 20659265
研究種目

萌芽研究

研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

木本 誠  奈良県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30264873)

研究分担者 石坂 重昭  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90159715)
王寺 幸輝  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (50343421)
キーワード内耳 / 再生医学 / 有毛細胞 / 幹細胞 / 移植 / 難聴モデル
研究概要

ES細胞の感覚器官細胞、特に内耳感覚細胞(有毛細胞)への分化誘導法の確立は、有毛細胞の分化メカニズムの解明とES由来細胞の細胞移植への応用にも期待できる。そこで本研究では、ES細胞から有毛細胞特異的な分化誘導法の開発とそれを用いた難聴モデルマウスの治療を試みる。本年度、ES細胞を効率よく誘導する条件検討と難聴モデルマウスへの移植方法の確立を目的とした。
まず、マウスES細胞に内耳感覚細胞分化のマスター遺伝子Bm3.1、Math1の発現制御システムを導入したES細胞(Math-Brn-ES)の分化誘導条件を検討したところ、Brn遺伝子を強制発現させ、さらに骨形成因子BMPを添加した条件で、最も高効率に誘導できることを見出した。誘導後の細胞群はRT-PCRを用いた遺伝子解析および有毛細胞特異的に発現するような特異的抗原を免疫組織学的に解析したところ、有毛細胞様細胞であることが明らかとなった.
さらに予備実験として、カナマイシン、エタクリン酸処理により作成した難聴モデルマウスに分化誘導したES細胞を蝸牛に移植したところ、コルチ器への細胞の生着が確認できた.また、ES由来移植細胞が有毛細胞の特異的マーカーを発現していることも確認できた。今後、聴力回復能に寄与できるのかを解析すべく、脳幹反応ABRを用いた生理的解析などを行うことで、ES細胞をソースにした細胞移植療法による内耳再生の実現を目指す。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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