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2009 年度 実績報告書

新規発現クローニングシステムを活用した骨芽細胞制御因子の同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20659290
研究機関大阪大学

研究代表者

西村 理行  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (60294112)

キーワード骨芽細胞 / 転写因子 / コラーゲン
研究概要

1.Yeast-Two Hybridアッセイによるクローニング
I型コラーゲンプロモーター遺伝子の骨芽細胞特異的配列をbaitにしてYeast-Two Hybridアッセイを実施した。陽性クローンのうち、Prx1が含まれていた。そこで、Prx1の関与を検討するために、Prx1を過剰発現するとI型コラーゲンプロモーター遺伝子(2.3kb)が、著明に活性化された。しかしながら、Prx1は、I型コラーゲンプロモーター遺伝子の基本プロモーター領域のみを含むレポーター遺伝子を強く促進した。したがってPrx1は、骨芽細胞特異的配列より、基本転写因子に作用すると推察された。
2.超高速シークエンサーによる解析
I型コラーゲンの発現調節に関わる転写因子は、骨芽細胞の分化初期に発現変動すると推測された。しかしながら、転写因子の発現は、一般的には高くなく、マイクロアレイ解析などでは、埋もれてしまう懸念がある。そこで超高速シークエンサーを活用して骨芽細胞分化誘導過程の遺伝子発現パターンを検索し、目的遺伝子の同定を試みた。細胞としては、I型コラーゲンの発現変動を見やすい、SaOS2細胞を用いた。その結果、転写因子OsterixがBMP2による骨芽細胞分化に伴って上昇することが判明した。そこでOsterixを過剰発現させると、I型コラーゲンの発現が促進され、さらに、2.3kbのI型コラーゲン遺伝子プロモーターが著明に活性化されることを見出した。したがって、Osterixが、I型コラーゲンの発現調節に重要な役割を果たしていると示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Regulation of ER stress response by BBF2H7/Sec23a pathway is essential for chondrogenesis.2009

    • 著者名/発表者名
      Saito, et al.
    • 雑誌名

      Nature Cell Biol 11

      ページ: 1197-1204

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The signaling mediated by the ER stress transducer. OASIS is involved in bone formation.2009

    • 著者名/発表者名
      Murakami, et al.
    • 雑誌名

      Nature Cell Biol 11

      ページ: 1205-1211

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sox9 family members negatively regulate maturation and calcification of chondrocytes through up-regulation of PTHrP.2009

    • 著者名/発表者名
      Amano, et al.
    • 雑誌名

      Mol Biol Cell 20

      ページ: 4541-4551

    • 査読あり
  • [学会発表] Transcriptional regulation during osteoblast and chondrocyte differentiation2009

    • 著者名/発表者名
      Nishimura
    • 学会等名
      韓国内分泌学会シンポジウム
    • 発表場所
      韓国 グランドヒルトンソウルホテル
    • 年月日
      2009-05-02
  • [図書] オステオポンチン、オステオネクチン.2010

    • 著者名/発表者名
      西村理行
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      日本臨牀

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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