研究概要 |
脳卒中超急性期を脱した患者は,次に,脳のダメージに伴う機能障害に対して新しい体の動かし方を覚え,これからの生活や人生の再構築を主体的に考えなければならない.文字通り脳卒中サバイバー(Stroke survivors)として生きていくことを余儀なくされる.この脳卒中サバイバーヘの支援方法について探求することが今回の研究テーマである.このうち,平成20年度の研究目的は,脳神経系疾患に特有の情報提供を整えるためのハード面の整備と,急性期から慢性期を見越した「安心と信頼」と「時間的要素」に足る情報提供の検証のための縦断的事例検討であった.脳卒中サバイバーへの情報提供のための参考図書の購入した.日本における脳卒中サバイバーに対する情報提供の実態を関連学会・研究会に参加し確認した。国際リハビリテーション研究会(5/17田村綾子,於東京)に参加した.国際リハビリテーション研究会主催研修会(8/22-24市原多香子・田村綾子,於東京)に参加したる日本脳神経看護研究学会(9/11-12参加者田村綾子・市原多香子・南川貴子・桑村由美,於広島)に参加した.徳島大学病院臨床研究倫理審査委員会での承認を得て,脳卒中サバイバーとして知識欲の高い対象者の存在の実態と脳卒中発作で入院後,脳卒中サバイバーで継続的に観察できる事例について,面接調査と情報提供を繰りかえした.得られた事例数は,少ないものの脳卒中サバイバーとして知識欲の高い対象者の存在の確認を得ることができた.
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