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2009 年度 実績報告書

C型慢性肝炎患者のセルフマネジメントを促す心理教育的グループ介入プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20659346
研究機関兵庫医療大学

研究代表者

鈴木 久美  兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (60226503)

研究分担者 佐藤 禮子  兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (90132240)
松本 麻里  兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (30295109)
佐藤 真由美  兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (40375936)
清水 玲子  兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (90406166)
キーワードC型慢性肝炎 / セルフマネジメント / 心理教育的介入 / サポートグループ
研究概要

【目的】C型慢性肝炎患者のセルフマネジメントを促す心理教育的グループ介入プログラムの内容を検討するために、C型肝炎でペグインターフェロンとリバビリン併用療法中の患者が体験している困難を明らかにすることを目的とした。【方法】対象は、外来で併用療法を半年以上受けている20歳以上70歳未満のC型肝炎患者で、抑うつがなく身体症状による苦痛が強くない者15名とした。データ収集方法は、半構成的面接法を用い、プライバシーの守れる場所で実施した。分析は、得られたデータを類似性に従い分類しカテゴリー化した。【倫理的配慮】対象に研究の趣旨、内容、自由意思に基づく参加、プライバシーの保護について文書にて説明し同意を得た。【結果】対象は、39歳~67歳(平均56.7歳)の男性5名、女性10名、有職者は7名であった。分析の結果、併用療法を受けるC型肝炎患者が体験している困難として、<インフルエンザ様症状と絶え間ない倦怠感による消耗><感覚異常による我慢しがたい苦痛><貧血による活動時の疲労><治療中断・変更を左右する検査値への懸念><髪が抜け落ちるのを目の当たりにした衝撃><朦朧とした思考による生活の妨げ><抑うつ状態が持続する辛さ><ウイルスの消失・再燃に対する不確かさ><重複する副作用と治療の長期化による心身の疲弊><家庭における役割の遂行困難><副作用の辛さと治療効果との狭間での葛藤><C型肝炎への偏見に伴う対人関係の障壁>等が明らかとなった。【考察】併用療法を受けるC型肝炎患者は、インターフェロン特有の副作用が重なり長期化することで不確かさを抱え心身ともに疲弊し、さらにC型肝炎に対する偏見への恐れ・警戒心から周囲の人々の理解やサポートが得られない状況に置かれていた。以上の結果から、副作用に対する心身のセルフマネジメントを促進するための教育的援助とサポートグループによる情緒的支援の必要性が明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] INF・RBV併用療法を受けているC型肝炎患者の身体・精神的症状及びQOLに関する海外のエビデンス2009

    • 著者名/発表者名
      松本麻里
    • 学会等名
      第3回日本慢性看護学会学術集会
    • 発表場所
      東京大学医学部鉄門記念講堂(東京都)
    • 年月日
      20090704-20090705
  • [学会発表] わが国のC型肝炎患者の体験およびQOLに関するエビデンス2009

    • 著者名/発表者名
      片岡優実
    • 学会等名
      第3回日本慢性看護学会学術集会
    • 発表場所
      東京大学医学部鉄門記念講堂(東京都)
    • 年月日
      20090704-20090705

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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