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2008 年度 実績報告書

病気の子どもの自分らしさの探索獲得プロセスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20659347
研究種目

萌芽研究

研究機関信州大学

研究代表者

鈴木 泰子  信州大学, 医学部, 助教 (60283777)

キーワード病気経験 / 自分らしさ / 仲間 / 喪失経験 / 子ども
研究概要

【データ収集】(1)研究開始前に信州大学医倫理委員会の倫理審査を受け承認を得た。(2)病気経験者のグループ活動に参加中の移植等病気経験のある思春期・青年期者に対して本研究の目的や内容を説明して参加への同意の得られた人を対象として(以下研究協力者とする)個別インタビューとグループインタビューを10人に対して実施した。個別インタビューはひとり1〜2回、グループインタビューは1回実施した。(3)インタビューは研究協力者の承諾が得られた場合には内容をMDに録音しメモをとりながら実施した。
【分析】(1)インタビュー直後録音に基づき逐語録を作成し、グラウンデッド・セオリー・アプローチに基づいてインタビュー毎に分析を行い、メモを加えた。(2)データを熟読し、研究協力者の表情や口調等を逐語録に入れ、独自の意味で使われている接続詞や単語には説明を加え、初期段階の理論的比較を行って、代名詞や指示語の意味を補った。(3)データを内容に合わせて切片化し、プロパティとディメンションをあげてラベル名をつけ、似たラベルからカテゴリーを抽出し名前をつけ、カテゴリー名からプロパティとディメンションの表現を再確認して適宜修正や追加を行った。(4)カテゴリーは、(1)一度だけと決心した治療、(2)力を超える状況への対処、(3)社会生活からの隔離、(4)回復の認識の難しさ、(5)困難への感受性の高まり、(6)苦痛との直面、(7)治療実施までの障壁の高さ、(8)かげがえのない友達の出現、(9)友達の死の伝達され難さ、(10)生きる意志の重要性の実感、(11)病む人に対する尊重等現在までに28のものが抽出された。【今後の課題】これまで抽出されたカテゴリー等を洗練させ、小児看護学や心理学領域の質的研究者のスーパーヴィジョンを継続的に受けながら理論的サンプリングを行って分析を深め、病気の子どもの自分らしさの探索獲得過程の理論化をすすめ、包括的相互支援プログラムの構築をめざす。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Study of the process of the children experienced transplantations for questing and acquiring of health and self-confidence2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木泰子
    • 学会等名
      The 12^<th> East Asian Forum of Nursing Scholars
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-03-14
  • [学会発表] 療養生活をともにした仲間を亡くした若者への支援に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木泰子
    • 学会等名
      第9回癒しの環境研究会全国大会茨城大会
    • 発表場所
      茨城県土浦市
    • 年月日
      2009-02-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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