研究課題
萌芽研究
地方過疎地域において子育て支援を推進するための基礎的研究として、子育て支援事業と小児救急医療の相乗的な機能向上を図る「円環モデル」の構築を目標に、子育て支援の課題や解決策を検討するために、子育て支援事業と小児救急医療の連携状況の調査と分析を行い成果発表を予定している。1)香川県の小児救急医療に対する保護者のニーズ小児救急医療体制が異なる5医療圏の利用状況の把握と比較検討のため、香川県下の6歳以下の小児の保護者17374名(回収率50%)の小児救急医療利用状況について医療圏比較等を実施中である。2)小児救急医療における子育て支援事業の効果に関する調査(1)IT戦略による子育て情報発信と小児救急医療ウェブ情報利用者5339名と非利用者12035名で、小児救急医療への不安や利用状況を分析中である。また「医療ネットさぬき」などのサイトで利用者の子育てに関する調査を実施中である。(2)病児・病後児保育利用者と小児救急医療香川県内の病児保育所の利用者897名の利用状況や小児救急医療利用等の関連を分析中である。(3)子育てサークル利用者と小児救急医療子育てサークル利用者1231名の利用実態や小児救急医療利用の関連を分析中である。3)子育て支援事業における小児救急医療の役割に関する調査(4)被虐待児とその家族が必要とする子育て支援と小児救急医療の連携香川大学医学部附属病院地域連携室で関わった被虐待(疑い)児とその家族7事例を分析中である。