研究課題/領域番号 |
20659365
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
関 美雪 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (40299847)
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研究分担者 |
高田 ゆり子 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (90336660)
坂田 由美子 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (30347372)
林 裕栄 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (50214466)
服部 真理子 東京女子医科大学, 看護学科, 講師 (50336492)
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キーワード | 子ども虐待 / 予防介入 / 産後うつ病 |
研究概要 |
昨年度と調査フィールドを変更し、これまでと同様に妊娠期から出産後の自己効力感およびEPDS、育児支援に関する縦断的調査を実施した。これまでの調査結果と同様に、EPDSおよび自己効力感に影響していた育児ストレスとしては、子どもの泣き声が最も強く関連していた。さらに、その調査フィールドで介入研究を実施した。40名の介入群に(1)メンタルヘルスおよびストレスマネジメントに関する講義と演習、グループディスカッション、(2)6か月までの乳児がいる母親によるピアエデュケーションを取り入れた介入を行った。本研究では、家族のサポート体制の促進と出産後のメンタルヘルスの知識を得ること、さらに子どもとの生活をイメージし育児に対するスキルの獲得を目的とした。ピアエデュケーションでは、子どもの泣き声にどのように感じ、どう対処してきたのかという母親および父親の体験談を中心に実施した。介入前後および出産後に、EPDSおよび自己効力感、属性に関する質問紙調査を行った。さらに出産後、EPDSおよび自己効力感、赤ちゃんへの気持ち、育児支援、属性に関する質問紙調査を行った。コントロール群についても同様に調査を実施した。その結果、これまで実施してきたフィールドと同様の割合で、自己効力感およびEPDSについての結果が得られた。介入研究においては、介入後は自己効力感が高まり、出産後はEPDSの高得点者は存在しなかった。一方、コントロール群では出産後に、EPDS高得点者が存在した。
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