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2008 年度 実績報告書

認知症高齢者を介護する家族介護者に対する心理教育プログラムの有効性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20659368
研究種目

萌芽研究

研究機関日本赤十字九州国際看護大学

研究代表者

佐伯 あゆみ  日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 講師 (20389498)

研究分担者 森山 美知子  広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80264977)
キーワード認知症高齢者 / 家族介護者 / 心理教育プログラム
研究概要

1. 研究の目的心理的負担が高いとされる認知症高齢者を介護する家族に対し、構造化された心理教育プログラムが有効であるかを厳密に評価する
今年度は、考案したプログラムの内容が、対象者の特性及びニーズにあっているのか、運営上の問題がないかを明らかにするためにプレテストとしてプログラムの実施及び評価を行ったので以下に報告する。
2. 対象と方法
1) 対象者在宅で認知症高齢者を介護している主介護者5名(うち全プログラムに参加した主介護者4名を分析の対象とした)。
2) 方法考案したプログラを実施し、参加者の感情気分の変化を測定した。また、プログラム実施にはケアマネージャーも参加観察し、プログラムに対する評価を得た。
3. 結果および考察
POMS気分スケールの結果は、緊張-不安、抑うつ-落ち込み、怒り-敵意、疲労、混乱といったネガティブな感情を測定する尺度に対する得点は下降し、活気といったポジティブな感情を測定する尺度に対する得点は上昇する傾向があった。
また、参加家族は、家族教室への参加におおむね満足を示し、運用上の問題は認めなかった。プログラムの教育的内容、および家族同士の検討が家族介護者にとって有効であり、情緒の安定をもたらしたと考えられた。
さらに、教室を参加観察した施設職員からもプログラムの内容は家族のニーズにあっているものだという評価を得た。
今後は症例数を増やしRCTの手法でもってより厳密に評価することが課題である。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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