研究課題
若手研究(S)
ゲノム刷り込みは、由来する親の性を示すエピゲノム情報に従って片アリル性遺伝子発現が制御される、ほ乳類特有のエピジェネティックな現象である。本研究では、このエピゲノム情報の正体と、それがマークされるゲノム上のcis配列を同定することを目的とし、遺伝子改変マウスを用いることで、以下の点を明らかにした。1)精子生殖細胞におけるH19-ICRのDNAメチル化は、由来する親の性を区別するエピゲノム情報ではない。2)CTCF転写因子のアリル特異的結合はエピゲノム情報ではない。3)卵で見つかったH19-ICR配列に相当するsmall RNA配列は、エピゲノム情報ではない。4)H19-ICRの刷り込みメチル化は、父方アリルのメチル化と、母方アリルのメチル化からの保護の両方により形成される。5)H19-ICR 内のOct-sox 配列は、母方アリルのメチル化からの保護に働く。6)ニワトリHS4インスレーターの付加は、H19-ICRの刷り込みメチル化を阻害しない。
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