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2008 年度 実績報告書

睡眠覚醒制御に関わる神経機構の統合的解明

研究課題

研究課題/領域番号 20680021
研究機関生理学研究所

研究代表者

山中 章弘  生理学研究所, 細胞器官研究系, 准教授 (60323292)

キーワード睡眠覚醒 / 視床下部 / パッチクランプ / 遺伝子改変マウス / 緑色蛍光タンパク質 / 光感受性タンパク質 / ナルコレプシー / オレキシン
研究概要

睡眠覚醒が個体のみで生じる現象であるため、睡眠覚醒調節機構におけるオレキシン神経細胞の役割を明確にするには、全ての神経回路が保たれた丸ごと個体において、検証することが不可欠である。近年開発されたチャネルロドプシン2(ChR2)および、ハロロドプシン(Halo)を、オレキシン神経特異的に発現させると、in vivoにおいて、オレキシン神経の活動を光によって、人為的に制御することが可能となった。本年度は、オレキシンプロモーターを用いて、オレキシン神経特異的にChR2とHaloの両方を発現するダブルトランスジェニックマウスを作成した。免疫組織化学的にオレキシン神経特異的にチャネルロドプシン2とハロロドプシンが発現していることを確認した。次にin vitroスライス標本において青色光もしくは、黄色光の照射させて光刺激の条件設定を行った。オレキシン神経にパッチクランプし、カレントクランプにおいて膜電位をモニターしながら黄色光を照射した。ハロロドプシンを発現したオレキシン神経の膜電位は黄色光照射によって過分極応答し、活動電位の発生が有意に抑制された。一方ハロロドプシンを発現していないオレキシン神経細胞は黄色光照射に対して全く応答しなかった。これらのことから、このトランスジェニックマウスを用いて黄色光照射により、オレキシン神経活動の特異的な抑制が可能となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Stress-induced analgesa is coordinately regulated by hypocretin/orexin andnociceptin/orphanin FQ2009

    • 著者名/発表者名
      Xie X, Wisor J, Hara J, Crowder T, LeWinter R, Khroyan T, Yamanaka A, Diano S, Horvath T, Sakurai T, Toll L, Kilduff TS
    • 雑誌名

      J Clinical Inv 118

      ページ: 2471-2481

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Vasopressin increases locomotion through a Via receptor in the orexin/hypocretin neurons-implication for water homeostasis2008

    • 著者名/発表者名
      Tsunematsu T, Fu L, Yamanaka A, Ichiki K, Tanoue A, Sakurai T, van den Pol AN
    • 雑誌名

      J Neurosci 28

      ページ: 228-238

    • 査読あり
  • [学会発表] バソプレシンはVla受容体を介してオレキシン神経を活性化する2008

    • 著者名/発表者名
      常松友美、山中章弘、富永真琴
    • 学会等名
      日本神経科学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      20080709-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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