研究課題
平成21年度は主に下記のような研究成果があった。1. レジストレーション法の比較実験から、骨表面の形状と深部の解剖学特長点を同時に用いるハイブリッド式レジストレーション法を提案し、検証した。マーカの自働マッチング法は、マッチングするマーカの数を12個まで対応できるように拡張し、各マーカでの誤差を表示するカラーインタフェースも比較的に誤差の大きい腹部と、比較的に誤差の少ない側頭骨手術両方に対応できるように改良した。2. 工学式位置センサと電磁気式位置センサの中、いずれかを選択して使用できるようにソフトウエアの改良を行った。電磁気式位置センサは混雑した環境でも光の遮断のような問題はないが、金属類の影響で磁場が歪み、精度が落ちる短所がある。従って、光の遮断問題が起こった場合は,電磁気式位置センサに切り替えることができる。3. 内視鏡画像の上に病変部や周りの血管など重畳表示した。その時の内視鏡の位置、また術具の位置をナビゲーション画像に表示し、重畳表示に欠けやすい奥行情報を補うシステムを開発した。4. ファントム実験を行い、ナビゲーションの精度及び安定性を検証した。また開発したシステムは耳鼻咽喉科、脳神経外科、歯科の手術において有用性を検討した。
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Surgical Endoscopy 24(4)
ページ: 944-948
Journal of the American College of Surgeons (in print)