研究概要 |
目的:高齢者における運動非実践者の減少,定期的運動習慣者の増加の達成を目指し,中高齢者の青年期から現在までの運動経験を明らかにするとともに,体力だけでなく医学,心理・社会的要因など広範かつ詳細なデータから,運動経験や心身機能と運動継続との関連を横断的・縦断的に明らかにする. 方法:国立長寿医療研究センター予防開発部の行う「老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」に参加した地域在住中高年男女約2300名を対象とする.分析は次の通りに進める. (1)12歳から現在までの運動経験の内容について,質,量の把握,変遷の検討を行うためのプログラムを作成し,基礎的データを集計する. (2)運動習慣と性・年代など基本属性との関連を検討した上で,高齢期までの運動経験の変遷をパタン化する. (3)高齢期の運動習慣と運動経験,医学的要因,体力要因,心理学的要因,生活背景要因との関連を検討する. (4)高齢期の運動習慣について,運動経験や心身の状況を考慮し,包括的,縦断的な検討を行う(最終年度).
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