遷移金属低次元ナノ構造体の磁気特性

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20681012
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: ナノ材料・ナノバイオサイエンス
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 白木 将 東京大学, 原子分子材料科学高等研究機構, 講師 (80342799)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 表面 / ナノ構造物性 / 磁性 / ナノプローブ / X線吸収分光

研究概要

構造体のサイズがナノスケールまで小さくなり、次元性が3次元から1次元へと小さくなると、構造体の持つ物理的性質が大きく変化する。ナノドット、ナノワイヤなどのナノ構造体では、強磁性から常磁性へと変化する温度が30ケルビン程度まで減少し、磁化の反転するメカニズムが通常の磁石とは大きくことなる様子が観測された。

研究成果

• [雑誌論文] Evolution of Kondo Resonance from a Single Impurity Molecule to the Two-Dimensional Lattice (2011)
  • 著者名/発表者名: N.Tsukahara、S.Shiraki、S.Itou、N.Ohta、N.Takagi、M.Kawai
  • 雑誌名: Physical Review Letters 106 ページ: "187201-1"-"187201-4"
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nano-scale structural variation observed on the vicinal SrTiO_3(001) surface (2010)
  • 著者名/発表者名: S.Shiraki、M.Nantoh、S.Katano、M.Kawai
  • 雑誌名: Applied Physics Letters 96 ページ: "231901-1"-"231901-3"
  • 査読あり
• [雑誌論文] Adsorption-induced switching of magnetic anisotropy in a single iron(II) phthalocyanine molecule on an oxidized Cu(110) surface (2009)
  • 著者名/発表者名: N.Tsukahara、K.Noto、M.Ohara、S.Shiraki、Y.Takata、J.Miyawaki、M.Taguchi、A.Chainani、S.Shin、N.Takagi、M.Kawai
  • 雑誌名: Physical Review Letters 102 ページ: "167203-1"-"167203-4"
  • 査読あり
• [雑誌論文] 1次元鉄ナノワイヤにおける磁気秩序とゆらぎ (2009)
  • 著者名/発表者名: 白木将
  • 雑誌名: 真空 52 ページ: 595-600
  • 査読あり
• [雑誌論文] Magnetic structure of periodically meandered one-dimensional Fe nanowires (2008)
  • 著者名/発表者名: S.Shiraki、H.Fujisawa、T.Nakamura、T.Muro、M.Nantoh、M.Kawai
  • 雑誌名: Physical Review B 78 ページ: "115428-1"-"115428-6"
  • 査読あり
• [学会発表] 1次元鉄ナノワイヤにおける磁気秩序とゆらぎ (2011)
  • 著者名/発表者名: 白木将
  • 学会等名: 学術振興会第141委員会第143回研究会
  • 発表場所: 東京理科大学
  • 年月日: 2011-02-23
• [学会発表] Au(111)表面に吸着したFeフタロシアニン分子の磁性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 白木将、伊藤彩夏、酒井真利、太田奈緒香、能登健一、塚原規志、高木紀明、川合真紀、中村哲也、児玉謙司、木下豊彦
  • 学会等名: 第23回日本放射光学会年会
  • 発表場所: イーグレひめじ
  • 年月日: 2010-01-09
• [学会発表] Au表面に形成したMnナノワイヤの磁性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 白木将、広瀬正明、中村哲也、室隆桂之、南任真史、川合真紀
  • 学会等名: 日本物理学会第64回年次大会
  • 発表場所: 立教大学
  • 年月日: 2009-03-27
• [備考] ホームページ等