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2010 年度 実績報告書

中世南都宗教言説史の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20682003
研究機関早稲田大学

研究代表者

藤巻 和宏  早稲田大学, 高等研究所, 研究員 (00468878)

キーワード南都 / 真言密教 / 聖地 / 密教事相書 / 密教図像集 / 南都巡礼 / 寺社縁起
研究概要

本年度は、室生の如意宝珠信仰を淵源とする「御流神道」とともに両部(習合)神道の主要な流派であり、神仏習合史上において逸することのできない存在である「三輪流神道」の問題を検討対象に加える予定であったが、資料収集はある程度進捗したものの、実際にこれまでの成果と有機的に結び付けて論ずるまでには至らなかった。成果の一部は、かつて論じた如意宝珠信仰の問題を「聖地」の問題とリンクする形で「聖地の地下には-中世寺院を荘厳する言説、その一隅より-」(藤巻和宏編『聖地と聖人の東西-起源はいかに語られるか-』、勉誠出版、平成23年刊行予定)としてまとめた。
基礎的作業としての関連寺院・文庫・図書館における文献資料・図像資料の調査・収集・検討は、三年間を通じて恒常的におこなってきたが、本年度も引き続き小野随心院や大阪府立中之島図書館等にて、真言密教関係資料や南都関係資料の調査をおこなった。なお、早稲田大学図書館所蔵寺社縁起関係資料のうち、特に南都に関わるものを中心に、昨年度は研究協力者の協力を得て書誌調査をおこなったが、今年度はいったん休止し、南都だけに限定されない寺社縁起関係資料の調査として本研究課題からの独立を考えている。
なお、研究体制は個人研究を主としたが、研究協力者として太田有希子(早稲田大学大学院生)・黒川桃子(同)に調査データの入力・整理業務を依頼した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 略縁起の書記形態-写本と版本の往還-2010

    • 著者名/発表者名
      藤巻和宏
    • 雑誌名

      遊楽と信仰の文化学(堤邦彦・徳田和夫編)

      ページ: 59-73

  • [学会発表] 「こもりくの泊瀬」の聖地論-エリアーデ・西郷信綱を超えて-2010

    • 著者名/発表者名
      藤巻和宏
    • 学会等名
      伝承文学研究会・第384回東京例会
    • 発表場所
      学習院女子大学
    • 年月日
      2010-12-18
  • [学会発表] 寺社縁起研究の回顧と展望2010

    • 著者名/発表者名
      藤巻和宏
    • 学会等名
      寺社縁起研究会・関東支部・第100回記念例会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2010-07-31

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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