本研究では、第二言語習得による認知プロセスの変化について焦点を当てる。これまでのオンライン実験研究から第二言語使用者の英語の習得レベルは、第一言語および第二言語の組み合わせとともに認知プロセスと深く関わることが示唆された。これまでの研究を継続・発展させ更に長期的な実験データ収集により、第二言語の言語知識や使用経験が増えるにつれ、どのように認知プロセスが変わっていくかを科学的に追跡することを試みる。反応時間データや質問紙に加えて眼球運動測定といった生理学的な側面からの実験方法も取り入れてデータの多様化を目指す。多角的な観点から、多言語的・発達的に見たバイリンガルプロセスモデルの構築および裏付けを試みる。
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