研究概要 |
研究課題を実現するために,高強度超短パルスレーザーやパルス放電により生成される制御されたプラズマを用い,卓上サイズのテラヘルツ電磁波源および極端紫外光源を開発した.テラヘルツ電磁波放射は,静電場が印加された大気中にレーザーを照射することにより光電界電離を誘起し,生成される電離面により誘起されるバースト電流から放射させた.また,カリウムを媒質とした放電励起マイクロプラズマによる極端紫外光源を実現した.カリウムイオンより,波長40nm近傍において半値幅8nmの広帯域の強い発光が観測された.マイクロ放電の電流電圧特性より,ホローカソードの放電形態となっていると考えられる.原子構造計算との比較により,広帯域な発光は,主にカリウムの2価から4価イオンの3d-3p遷移に起因していることが分かった.
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