研究概要 |
初年度に開発を行った計測システムのフィージビリティテストとして,顕微撮影に適した微細流動場,特に本年度導入したマイクロバブルなどを高濃度かつ高制御性にて発生させる装置を用いて長作動距離非焦点撮影をおこなうために適した光学的N.A.や拡大倍率左決定した.空間分解能および解像度を犠牲にしない最適な集光角や受光にらみ角などの各種光学パラメータの設定を理論実験両面から検証し最適化を行った.流動追跡トレーサとして蛍光物質であるローダミンBおよび6Gを用いて表面張力の支配的となるような狭隘流路内の非ニュートン流体の流れについての実験を行った.また,高速度画像撮影装置及び初年度に設備した高繰り返し可視光パルス発振レーザ装置を用いて微小液滴を多量に含む分散系二相流の熱物質移動現象のダイナミッグ計測システムを開発した.画像フレーム間粒子群移動量の算出に基づく棟度測定に及ぼす影響を考慮し,時間ないしは空間平均操作を行う従来の速度補正手法の検証を行い,連続体としての流体と,分子の集合体としての流動の橋渡しをする数百ナノメートルスケールの気液混相流の画像計測データを蓄積し,微量なミクロ界面活性効果物質が巨視的な挙動に与える影響を解明した.
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