研究概要 |
開発した計測システムを用い,パルスレーザ光の散乱による画像計測法の原理に基づいた手法の,微小気泡とりわけ数マイクロメートルスケールからそれ以下の数百ナノメートルオーダーの超微細気泡の観察手法を開発した.水素や酸素,二酸化炭素を主成分とするマイクロ気泡群の水への溶解プロセスを気液両相からの測定アプローチより詳細に観察し,自由界面を有する分散相のブラウン運動を実験的に検証するための高精度画像解析技術を確立し,また微細気泡と電界との相互干渉により得られる表面電位測定を行い,ナノスケール気泡の電気的性質を明らかにした.常磁性,反磁性ガスを含む気泡と電場・磁場との相互作用による気泡挙動および流動制御の実験的解析を行った.分散粒子の弾性散乱による径,電位の非接触センシング手法の検証法を十分に行い,またイオン液体を用い真空環境である電子顕微鏡下での粒子画像流速測定手法を確立し,メソーナノスケール熱物質移動現象における流動センシング技術を新たに構築した.
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