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2009 年度 実績報告書

化学組成を考慮した地盤-セメント系材料の性能評価手法の開発と環境浄化技術評価

研究課題

研究課題/領域番号 20686029
研究機関群馬大学

研究代表者

半井 健一郎  群馬大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10359656)

キーワード化学組成 / 空隙構造 / 炭酸化 / 溶脱 / 耐久性 / セメント / 水セメント比 / 人工バリア
研究概要

本研究は,セメント硬化体の水和物相組成および細孔溶液組成,ならびに外部環境水中の組成の影響を,多種イオンの相平衡を考慮した熱力学モデルにより記述することで,任意の材料および配合を有する各種セメント系材料の多種多様な外部条件に対する耐久性能の評価手法を構築することを目的としたものである.
初年度に引き続き,モデル開発のためのパラメータの実験的な検討を行った.セメント系材料の劣化現象として,炭酸化および溶脱に着目した.炭酸化に関しては,初期養生の影響に関する検討を系統的に行い,異なる水セメント比,あるいは高炉スラグ微粉末を混和材として使用した場合の水和物の形成および炭酸化進行を,より詳細に検討した.また,空隙構造を水銀圧入式ポロシメータで計測するとともに,酸素拡散係数の測定によって物質移動抵抗性の変化を調べ,連続空隙量の関係から相関を分析し,その影響因子としてC-S-HのCa/Siの検討を行った.
溶脱に関しては,ベントナイトとセメント系材料との接触面における相互劣化に関して,複合供試体に電気泳動法を適用した検討を行った.XRDによる界面における生成物質の分析,水銀圧入式ポロシメータによる空隙構造の分析を行い,ベントナイトへの炭酸塩の混合による劣化抑制効果を確認した.
また,解析モデルに関しては,水分の移動とカルシウムの溶脱に関する連成モデルを強化する改良を行うとともに,スイスのPSIにおいて開発した地球化学モデルGEMSを用いた検討を行い,これまでの実験データの再現を試みた.

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (11件)

  • [雑誌論文] 材齢初期からの乾燥および炭酸化がセメント硬化体の水和生成物と酸素拡散係数に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      石井祐輔, 李春鶴, 半井健一郎, 横塚清規
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 第31巻

      ページ: 961-966

    • 査読あり
  • [学会発表] 漸次繰返し圧入法によって同定される連続空隙の有意性とその指標化2009

    • 著者名/発表者名
      吉田亮
    • 学会等名
      歴代構造物品質評価/品質検査制度に関するシンポジウム
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2009-11-17
  • [学会発表] ユーグレナを用いた光合成コンクリートの開発に関する基礎的研究2009

    • 著者名/発表者名
      内川典賢
    • 学会等名
      土木学会年次学術講演会
    • 発表場所
      福岡県
    • 年月日
      2009-09-04
  • [学会発表] 固化作用のある混和材によるベントナイトの物理化学特性の変化に関する基礎的研究2009

    • 著者名/発表者名
      嶋倉ちづる
    • 学会等名
      土木学会年次学術講演会
    • 発表場所
      福岡県
    • 年月日
      2009-09-03
  • [学会発表] 水セメント比, 空気量および排出側境界条件の異なるコンクリートの水浸透挙動2009

    • 著者名/発表者名
      齋藤裕樹
    • 学会等名
      土木学会年次学術講演会
    • 発表場所
      福岡県
    • 年月日
      2009-09-02
  • [学会発表] 若材齢時の炭酸化が高炉スラグ微粉末を用いたセメント硬化体の酸素拡散係数に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      横塚清規
    • 学会等名
      土木学会年次学術講演会
    • 発表場所
      福岡県
    • 年月日
      2009-09-02
  • [学会発表] セメント系材料と接するベントナイト中の炭酸およびナトリウムイオンが溶脱に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      石井宏和
    • 学会等名
      土木学会年次学術講演会
    • 発表場所
      福岡県
    • 年月日
      2009-09-02
  • [学会発表] Evaluation of long-term durability of concrete contact with bentonite by electrical migration technique for Nuclear Waste Management2009

    • 著者名/発表者名
      半井健一郎
    • 学会等名
      The Fred Glasser Cement Science Symposium
    • 発表場所
      Aberdeen, Scotland
    • 年月日
      2009-06-18
  • [学会発表] 若材齢時の炭酸化がW/Cの異なるセメント硬化体の酸素拡散と細孔構造に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      石井祐輔
    • 学会等名
      第63回セメント技術大会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2009-05-22
  • [学会発表] インプット法による透水試験における排出側境界条件の影響2009

    • 著者名/発表者名
      齋藤裕樹
    • 学会等名
      第63回セメント技術大会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2009-05-22
  • [学会発表] Numerical evaluation of cement/bentonite interaction in engineered barrier system2009

    • 著者名/発表者名
      半井健一郎
    • 学会等名
      European Geosciences Union General Assembly 2009(EGU2009)
    • 発表場所
      Vienna, Austria
    • 年月日
      2009-04-22
  • [学会発表] Evaluation of long-term durability of concrete contact with bentonite mixed with NaHCO3 by electrical migration technique2009

    • 著者名/発表者名
      半井健一郎
    • 学会等名
      International RILEM Workshop on Long-Term Performance of Cementitious Barriers and Reinforced Concrete in Nuclear Power Plants and Waste Management(NUCPERF2009)
    • 発表場所
      Cadarache, France
    • 年月日
      2009-04-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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