• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

着衣における3次元熱水分同時移動モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20686039
研究機関神戸大学

研究代表者

高田 暁  神戸大学, 工学研究科, 准教授 (20301244)

キーワード着衣 / 空気層 / 熱抵抗 / 3次元座標データ / 熱水分同時移動 / 人体熱モデル
研究概要

近年開発が進められている人体熱モデルでは、人体を比較的多くの部位に分割したモデル化がなされている。人体熱モデルの解像度に相応しい着衣の熱・水分移動モデルを開発し、その妥当性を検証することを目的として、着衣の形成する空気層の熱抵抗と着衣の水分物性に焦点を当てた検討を行った。本年度に得られた研究成果は以下の通りである。
1. 着衣が形成する空気層の形状・寸法測定(3次元座標データの取得)
3次元レーザースキャナを用いて、人体の形状を裸体時と衣服を身に着けた場合の両方について測定し、3次元座標データとして保存する方法の基礎検討を行った。マネキンを用いた測定を行うことで、得られる測定精度の確認、データ処理方法の検討を行った。結果として、本方法により必要な精度で着衣が形成する空気層の形状および寸法が得られることを確認した。また、形状データの処理の考え方を整理した。
2. 空気層の熱抵抗測定
被験者を用いて、体表面上の数点で、皮膚表面熱流および皮膚温、着衣内側温度を測定し、空気層の熱抵抗を推定した。また、空気層の層厚と熱抵抗の関係を検討し、従来の実験式との比較を行った。
3. 着衣における衣服内微気候の熱水分同時移動モデルの開発
着衣が形成する空気層における熱水分移動過程を記述する数値計算モデルを開発し、着衣の水分容量を考慮することが着衣における熱水分同時移動過程、および人体の体温調節系に及ぼす影響について検討を行った。着衣の初期含水率が、乾燥過程で体温調節系に与える影響は小さくないこと、すなわち着衣の水分容量を考慮する必要性を定量的に示した。また、関係する湿気物性但(平衡含水率、湿気伝導率)が結果に及ぼす影響について検討を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 着衣における熱水分同時移動の解析着衣の水分容量が人体の温熱生理反応に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      夕部貴史、高田暁、松下敬幸
    • 雑誌名

      日本建築学会近畿支部研究報告集 49(未定(確定ずみ))

  • [学会発表] 着衣における熱水分同時移動の解析着衣の水分容量が人体の温熱生理反応に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      夕部貴史、高田暁、松下敬幸
    • 学会等名
      日本建築学会近畿支部研究報告会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2009-06-14

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi