(1)エージェントベース確率的生活行動スケジュール発生法の理論構成 MHKの国民生活時間調査には、年齢・職層などの分類ごと、平日、土曜、休日ごとに、28種類の生活行為の15分毎の行為者率時変動特性、各行為の継続平均時間と標準偏差が整理されている。これを元データとして、従来までgenerate&killの統計的手法について検討を行ってきたアルゴリズムについて検討を行ってきた。本年度、生成された生活行動スケジュールの一部が精度不十分という問題に対する修正を行うとともに、元データを90年度版から2000年度版に差し替えを行った。以上により、高精度な生活行動スケジュール生成アルゴリズムおよび、そのアルゴリズムによりランダム生成された10万サンプルの生活スケジュールデータベースを構築した。 (2)エージェントベース生活行動とエネルギー計算との接続プロトコルの整備 (1)で得られたエージェントベースの生活スケジュールを動的熱負荷計算、住棟セントラル給湯計算などに適用するために、次の3点についての検討を行った。即ち、10個入別データを家族ユニットに集合させるプロトコル、2}生活行為と家電機器や水湯消費行動を対応付けるプロトコル、3)各行為と在宅非在宅との関連付けプロトコル、の開発である。
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