• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

都市基盤設備の最大負荷設計のための水・熱・エネルギーデマンド予測手法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20686040
研究機関九州大学

研究代表者

萩島 理  九州大学, 総合理工学研究院, 准教授 (60294980)

キーワード空調負荷 / 生活スケジュール / 熱負荷計算 / 空調エネルギー消費
研究概要

これまで、建築環境設備工学分野における最大熱負荷に関する研究では主に算法と気象データに関心が払われ、生活スケジュールの多様性については殆ど考慮されていない。そこで本研究は、人々の生活スケジュールのバラツキを考慮し、多数サンプルの生活スケジュールを確率的に発生させ、得られた生活スケジュールに対して、空調On/Offイベントの状態遷移確率、行為別原単位を組み合わせることで、住棟・街区・都市の最大ユーティリティ負荷を高精度に確率的予測する手法を構築することを目的としている。
本年度は、これまでに引き続きプログラムコードの精緻化とバグフィックスを行い、人々の多様な生活スケジュールや温熱感に応じた電力・空調使用状況、建物断熱性能、家族構成を考慮することに加え、外気温度や負荷率の変動に伴う空調機器のCOP変動に関して、より信頼性の高いサブモデルの導入を行った。
また、構築した数値モデルを用いて15年間の東京の生気象データを用い,標準的な集合住宅の4人家族を対象として、次の5点,1)部屋の空調熱負荷について最大値からソートして上位2.5%を超えるイベントの室温度のバラツキ,2)個人の暑さ寒さに対する感度の違いを確率的な空調on/off行動に反映した場合の期間負荷への影響,3)就寝時の冷房運転モード(消す,タイマー,連続)が負荷に及ぼす影響,4)スケジュールの多様性を考慮するか否かが空調負荷算定に及ぼす影響,について定量的な検討を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 居住者の生活スケジュールの多様性を考慮した包括的ユーティリティデマンド予測手法を適用した集合住宅における熱負荷特性に関する検討2010

    • 著者名/発表者名
      谷本潤, 萩島理, 諫山由紀子, 岩井雄志
    • 雑誌名

      空気調和・衛生工学会論文集

      巻: Vol.161 ページ: 35-40

  • [雑誌論文] Total Utility Demand Prediction System for dwellings based on stochastic processes of actual inhabitants2010

    • 著者名/発表者名
      Tanimoto, J., Hagishima, A
    • 雑誌名

      Journal of Building Performance Simulation

      巻: 3 ページ: 155-167

    • 査読あり
  • [学会発表] 居住者生活スケジュールの多様性を考慮した熱負荷予測手法を用いた基礎的検討2010

    • 著者名/発表者名
      諌山由紀子,岩井雄志,谷本潤,萩島理
    • 学会等名
      日本建築学会学術講演梗概集
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-10

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi