本研究は研究期間内において、以下の3つの課題を明らかにしていくことを目的とした。 1)わが国における精神科病院の認知症病棟の入院患者の属性及び生活実態を把握。 2)認知症病棟の平面構成の類型化と患者の治療プロセス及び生活実態を踏まえた空間的あり方の提言。 3)海外の先進的取り組み事例の検証と、それに基づく認知症高齢者のための医療とケアとの連携モデルの提示。具体的に、下記の流れで研究を進めていく計画であった。 (1)病棟種別に見た患者の基本属性及び病棟の空間構成との関わりの考察 (2)空間利用を中心とした生活実態の把握 (3)治療プロセスを通して見た空間・環境の働きかけの検証・考察 (4)「社会復帰」を最終目的とした、精神科病院における認知症専門病棟の空間的計画知見の提案
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