薬剤をターゲットとなる患部に送達するドラッグデリバリーシステム(DDS)における容器となるカプセル材料には、体内における薬剤の分布の量的、空間的、時間的にコントロールする特性が求められる。そのような特性の実現のために、外部からのシグナルに応答しオンデマンドで内包物を放出する機能を付与したスマートカプセルの開発を行った。光をシグナルとして内包物を放出するカプセルは酸化チタンの光触媒機能を利用することで、磁場をシグナルとして内包物を放出するカプセルは磁性ナノ粒子の交流磁場中での発熱現象を利用することでそれぞれ実現可能であることが明らかとなった。
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