研究課題
平成21年度は、前年度に確立した細胞シート脱離技術を利用して、心筋細胞シートおよび肝細胞スフェロイドを構築し、その機能を評価した。まず、心筋細胞は自己拍動能を有する胎児心筋細胞を妊娠ラットより調製した。そして、一層目の心筋細胞シートにのみコラーゲンゲルを付与し、電位印加により脱離させた後に、二層目の心筋細胞シートの上に積層化させた。この操作をもう一度繰り返すことで、三層の心筋細胞シートを構築した結果、シート全体が巨視的に自己拍動する細胞組織体を得ることができた。一方、微小マイクロウェル構造とマイクロコンタクトプリンティング法を利用して、粒径の均一な肝細胞スフェロイドアレイを作製し、そのアルブミン分泌およびアンモニア代謝能を評価した。その結果、少なくとも2週間高い活性を維持することを確認した。このスフェロイドは電位印加により回収可能であった。
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Journal of Bioscience and Bioengineering (in press, 印刷中)
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http://www.ims.tsukuba.ac.jp/~szk_fkd_lab/index.html