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2008 年度 実績報告書

細胞移動先端における重層的アクチン細胞骨格制御の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20687012
研究機関東京大学

研究代表者

末次 志郎  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (70345031)

キーワード細胞骨格 / 細胞膜 / 細胞運動 / 細胞内情報伝達 / 浸潤
研究概要

本研究では細胞の移動先端において、アクチン細胞骨格の再構成がどのような分子機構によって細胞膜の形態変化につながり、移動先端にみられる特徴的な細胞形態を形成する機構に注目している。
私たちが見いだしたISRp53は、細胞膜に対する結合能を持ちさらに細胞膜の突起構造をアクチン細胞骨格の再構成によらず誘導することができる。IRSp53は細胞膜の中でも突起構造に限局して局在する。本年度の研究では、IRSp53が突起構造に局在する様子を計時的に観察した。その結果IRSp53は細胞の突起構造が形成されるより早い時間に将来の突起構造が形成される位置に局在することを見いだした。さらにIRSp53の局在に関する時空間解析を開始し、 IRSp53の局在と突起形成の時間相関の解析を試みている。現在のところ、粒子状の局在を示す場合に関しては2種類のタンパク質の局在の時間相関をとることに成功している。
さらに、IRSp53の膜結合能に関する変異体を検討し、細胞膜への局在が障害されていることを見いだした。また、突起構造に局在し、かつ膜変形能を持つタンパク質を新たに見いだした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] EFC/F-BAR proteins and the N-WASP-WIP complex induce membrane-curvature dependent actin polymerization2008

    • 著者名/発表者名
      Takano, K., Toyooka, K.,Suetsugu, S
    • 雑誌名

      EMBO Journal 27

      ページ: 2817-28

    • 査読あり
  • [雑誌論文] G-actin regulates rapid induction of actin nucleation by mDial to restore cellularactin polymers2008

    • 著者名/発表者名
      Higashida, C., Suetsugu, S., Tsuji, T., Monypenny, J., Narumiya, S., Watanabe, N.
    • 雑誌名

      Journal of Cell Science 121

      ページ: 3403-12

    • 査読あり
  • [学会発表] EFC/F-BAR proteins and the N-WASP-WIP complex bind to membranes to inducemembrane-curvature dependent actin polymerization2008

    • 著者名/発表者名
      Suetsugu, Shiro
    • 学会等名
      the 48th Annual Meeting of the American Society for Cell Biology
    • 発表場所
      Moscone Center (San Francisco)
    • 年月日
      2008-12-17
  • [学会発表] EFC/F-BARドメインタンパク質FBP17およびToca-1とN-WASP-WIP複合体による膜曲率依存的アクチン重合の誘導2008

    • 著者名/発表者名
      末次志郎
    • 学会等名
      第31回分子細胞生物学会年会第81画日本生化学会大会合同大会(BMB2008)
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2008-12-10
  • [学会発表] 膜曲率によるアクチン重合の制御2008

    • 学会等名
      第60回日本細胞生物学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2008-07-01
  • [備考]

    • URL

      http://www.iam.u-tokyo.ac.jp/suetsugu/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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