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2008 年度 実績報告書

磁気検出法を用いた高速・高感度な定量的免疫検査法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20689013
研究機関長崎国際大学

研究代表者

隈 博幸  長崎国際大学, 薬学部, 講師 (40435136)

キーワード磁気検出法 / 磁気ナノマーカー / 臨床検査 / 免疫検査 / ナノデバイス
研究概要

報告者は、磁気を持つナノ微粒子-抗体複合体をマーカーに使用し、特定の抗原に結合した複合体の磁気を超電導デバイスで測定することにより、生体成分の微量検出を可能にする新しい免疫検査手法の開発に取り組んでいる。またこれまでに、サンドイッチ法を用いたヒト由来蛋白質(IgE,IL-8)の定量的検出法の開発に成功し、1時間以内に数pgのターゲットを再現良く検出することを実証してきた。
本研究では、これらの要素技術を応用し、さらに短時間で高感度に効率良く定量検出を行うことのできるシステムの開発を目指している。今年度(平成20年度)は、作業時間の短縮と再現性の向上を目指し、抗体結合ポリスチレンビーズの導入による磁気検出を試みた。サンドイッチ法は、一次抗体を物理的にプレート(固相)に固定化する手法であり、これが迅速性と再現性を妨げる要因の一つである。そのため、一次抗体をポリスチレンビーズにペプチド結合で固定すれば、試験者はそれを混和するだけの作業で済み、また、ビーズはある程度の流動性があるために抗原(ターゲット)との結合時間の短縮も期待できる。このような考えの下、今年度は既に固相法で実績のあるヒトIgE,IL-8をターゲットとし、ポリスチレンビーズによる磁気検出を行い、抗原抗体反応の速度論的解析と反応条件の最適化に関して検討した。その結果、固相法と比べて検出感度を下げることなく、最短20分程度での検出が可能であることが示された。現在、本手法(仮にホモジニアス法とする)を用いた他の生体物質の検出について検討している最中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 磁気マーカーを用いた免疫検査システム2009

    • 著者名/発表者名
      隈博幸ら
    • 雑誌名

      検査と技術 37

      ページ: 174-177

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Liquid-Phase Detection of Biological Targets with Magnetic Marker and Superconducting Quantum Interference Device2009

    • 著者名/発表者名
      Enpuku K. et.al.
    • 雑誌名

      IEICE Trans. Electron E92-C

      ページ: 315-322

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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