研究課題
非アルコール性脂肪肝(NAFLD)や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)などの非ウイルス性肝障害はインスリン抵抗性に伴ってみられる疾患であり、肥満者の加に伴って増加が報告されているが、一般住民においてその重症度と関連する遺伝的要因に関する詳細は明らかでない。そこで本年度は、インスリン抵抗性による肝障害の進展について遺伝的素因を含めた検討をするために糖、脂質代謝や肥満との関連が報告されているPPARG遺伝子のPro12Ala多型について基礎的解析を進めたが、多型と肝機能には有意な関連は認められなかった。また、内臓脂肪の蓄積そのものが酸化ストレスを介して各種肝疾患による肝障害の進展に寄与することが考えられていることから、本コホートの第二次調査で採取した尿中の8OHdGと同時点での肝機能指標との関連について検討したところ、AST、ALT、GGTとの有意な正の相関が認められ、肝障害の進展に酸化ストレスが関与している可能性が示唆された。
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BMC Nephrol
巻: 13 ページ: 2
J.Epidemiol
巻: 21 ページ: 223-235
http://www.prevent.med.saga-u.ac.jp/gyoseki.html