研究概要 |
本研究は、平成17年から19年にベースライン調査の終了した佐賀市民約12,000人のコーホート(J-MICC Study佐賀地区)の資料および試料を用いて各種肝疾患(ウイルス性肝炎、アルコール性、非アルコール性脂肪肝炎)の有病状況、および重症度に関連する生活習慣などを明らかにし、肝障害の進展予防に資することを目的とした横断研究である。 今回の申請期間の計画は以下のとおりである。 (1)データベースの構築:調査票データの整理・入力、身体活動量データ、既に測定された血液検査データの整理を行い、解析用データベースを構築する。 (2)保存血清の測定:HBs抗原陽性者はHbe抗原・HBe抗体、ウイルス量を、抗HCV抗体陽性者はウイルス量やセロタイプについて測定を検討し、HCV感染高率地域での肝炎ウイルスキャリアの実態を明らかにする。また、肥満や炎症の関連を検討するために、サイトカインやアディポネクチンを測定する。 (3)保存しているバフィーコートからDNAを抽出し遺伝子多型を測定する。多型に関する文献的検討や予備解析を同時進行で行う。 (4)以上のデータを用いて統計解析を実施し目的の検討を行う。
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