研究課題
本年度は、前年度に引き続き、再構成メッシュのうち基本ネットワークトポロジが行・列方向のみに制限された3つのサブモデルMSB(mesh with separable buses), MMPB (mesh with multiple partitioned buses), MPB (mesh with partitioned buses)をベースに相互模倣アルゴリズムを研究した。また、最終年度ということから、これまでに得られた知見を2本のjournal paperとしてまとめた。本年度に新しく得た知見は、サイズの異なるメッシュ間での相互模倣問題に関するものである。具体的には、プロセッサ数がn×nであるMSBの任意の1ステップを、よりプロセッサ数の少ないm×mプロセッサのMPBを用いて、0(n/m(n/m+log m))ステップで模倣できることを示した。この結果から、n=n^{1-ε}であれば、本模倣アルゴリスムの時間計算量が最適であることを示すことができる(ε>0)。このことから、サイズの異なるメッシュ間で模倣を行う場合、模倣する側のモデルのネットワーク動的再構成能力は弱いもので十分であることがわかった。なお、本結果について、一般の場合の最適性は未だ示されていないため、最適性についての研究の余地が残っている。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
International Journal of Networking and Computing (IJNC)
巻: Vol.1 ページ: 36-48
Journal of Information Processing Systems
巻: Vol.7 ページ: 85-92
Proc.of the 10th International Conference on Algorithms and Architectures for Parallel Processing (ICA3PP2010), Lecture Note in Computer Science (LNCS), Springer