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2009 年度 実績報告書

組込みシステムのための実時間メモリ管理

研究課題

研究課題/領域番号 20700023
研究機関電気通信大学

研究代表者

鵜川 始陽  電気通信大学, 電気通信学部, 助教 (50423017)

キーワードディペンダブル・コンピューティング / システムソフトウェア / ガベージコレクション / Java
研究概要

組込みシステムでは,アプリケーションプログラムは長時間終了せずに動き続けるため,プログラムの実行とともに進行するメモリの断片化が問題となる.そのため,コンパクションと呼ばれる,使用中データを詰めて再配置して空き領域を連続させる処理が必須となる.しかし,通常のコンパクションはデータの再配置の際にアプリケーションの動作を止めなければならず,リアルタイムアプリケーションに用いることができない.そこで本研究では,一部のデータだけ移動させることで長時間アプリケーションの動作を止めることなく部分的に断片化を解消でする,「複製に基づくインクリメンタルコンパクション」を用いたガベージコレクタを開発した.このコンパクションは,移動させるデータの選び方により性能が多きく変化する.本研究では,メモリを複数の領域に分割し,それぞれの領域でどの程度断片化されているかを具体的な数値で表す方法を示した.さらに,その断片化の度合いを使って効率よくメモリの断片化を解消し,断片化による空間オーバヘッドを小さくする方法を提案した.また,移動途中のデータが使うメタデータのデータ構造も改良した.本研究で行ったガベージコレクタのベンチマークテストでは,アプリケーションが同時に使用するデータのサイズの151%から286%のメモリと固定の8KBのメモリがあれば,アプリケーションが長時間停止したり,断片化によりメモリ確保に失敗したりすることなく実行できた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Improved Replication-Based Incremental Garbage Collection for Embedded Systems2010

    • 著者名/発表者名
      鵜川始陽、岩崎英哉、湯淺太一
    • 学会等名
      International Symposium on Memory Management
    • 発表場所
      トロント(カナダ)(決定)
    • 年月日
      2010-06-06
  • [学会発表] 機器組込みシステムのための複製に基づくインクリメンタルコンパクション2010

    • 著者名/発表者名
      鵜川始陽、湯淺太一
    • 学会等名
      第12回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ
    • 発表場所
      香川県
    • 年月日
      2010-03-04
  • [学会発表] 複製に基づくインクリメンタルコンパクションを用いたガベージコレクタ2009

    • 著者名/発表者名
      鵜川始陽、湯淺太一
    • 学会等名
      日本ソフトウェア科学会第26会大会
    • 発表場所
      島根大学
    • 年月日
      2009-09-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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