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2009 年度 実績報告書

部分計算によるFPGAを用いた計算高速化理論の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20700030
研究機関広島大学

研究代表者

伊藤 靖朗  広島大学, 大学院・工学研究科, 助教 (40397964)

キーワードFPGA / ハード・ソフト協調設計
研究概要

平成21年度も引き続き、部分計算によるFPGAを用いた計算高速化理論の確立するため、ある性質Pを満たす問題を解決するために,FPGAを用いた部分計算ツールを開発を行ってきた.ここである性質Pとは,以下の2つの条件からなる.(1)その問題を解決するのに,関数f(x,y)の計算を頻繁に繰り返す必要がある.(2)関数f(x,y)の第一引数xは固定した値であり,第二引数yはさまざまな値をとる.この場合,第一引数xを中にとりこんだ関数f'(y)(=f(x,y))が高速に計算できれば,問題を解く時間を大幅に短縮することができる.この性質を満たす問題の高速解法を実現するためのツールの開発を行った.このツールは,ユーザによる関数f(x,y)の仕様記述が与えられたときに,その関数から引数xを固定した関数f'(y)(=f(x,y))の仕様を自動的に生成し,さらにf'(y)を計算する回路のハードウェア記述を出力する.このハードウェア記述は,論理合成ツールを用いることにより,FPGAにダウンロード可能な回路情報データに変換される.この回路情報データをFPGAにダウンロードすることにより,ホストPCはEPGAをコプロセッサとして利用し,関数f'(y)の計算時間を短縮することにより,全体の処理時間の高速化をはかる.そして,具体的な問題、本年度は数学の未解決問題であるコラッツ予想を検証する処理にこのツールを適用し評価を行った.その結果、部分計算ツールを用いたシステムでは同じ処理を行うソフトウェアと比較して高速に実行することを確認した。この結果を用いて、次年度以降の汎用的な問題に対する部分計算ツールの開発に繋げたいと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A Hardware-Software Cooperative Approach for the Exhaustive Verification of the Collatz Conjecture2009

    • 著者名/発表者名
      Yasuaki Ito, Koji Nakano
    • 雑誌名

      Proc. of International Symposium on Parallel and Distributed Processing with Applications

      ページ: 63-70

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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