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2009 年度 実績報告書

マルチビューに基づく安全なシステム設計法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20700036
研究機関国立情報学研究所

研究代表者

吉岡 信和  国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 准教授 (20390601)

キーワードセキュリティ / 設計手法 / 関心毎の分離 / パターン / 分散システム
研究概要

本研究では、セキュリティ関心事を網羅的に整理したモテル化を行う為、通常の設計モデルに加え、システムに対する攻撃モデル、脆弱モデル、そして、安全モデルの三つの新たなモデル(マルチビュー)を導入する。これにより、セキュリティに対する関心事を段階的に整理、分析し、最終的には、安全なシステムを設計可能となる。そして、上流工程から下流工程までの一貫性をチェックするため、まず、セキュリティパターンに関する言語を上記の三つのモデルの観点で整理する。パターンによりキュリティに関する条件を明らかにし、モデルを詳細化する際にその条件を調べることで、工程にまたがるモデル間の一貫性をチェック可能になる。
これまでに整理したミスユースパターンに対して、そのミスユースを軽減するセキュリティ機能の使い方をあらわすセキュリティパターンとの関係、および、そのパターンとセキュリティ要件や保護資産との関係を明らかにした。具体的には、セキュリティ要件をセキュリティ目標と保護資産との関係としてユースケースモデルに表現することで安全モデルを構築する。さらに、保護資産やセキュリティ目標を破るという観点で攻撃モデルを構築する。そして、攻撃によって保護資産がどのような悪影響を及ぼすのか、また、関連する構成要素は何かという観点で、脆弱モデル構築する。各モデルの情報を効率よく収集し、モデルを洗練させるためにミスユースパターンとセキュリティパターンが利用可能である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] パターン間の関係を考慮したセキュリティパターン適用支援2009

    • 著者名/発表者名
      城間祐輝, 久保淳人, 吉岡信和, 鷲崎弘宜, 深澤良彰
    • 雑誌名

      ソフトウェアエンジニアリング最前線 2009

      ページ: 75-82

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Misuse cases+Assets+Security Goals2009

    • 著者名/発表者名
      Takao Okubo, Kenji Taguchi, Nobukazu Yoshioka
    • 雑誌名

      Proc.of Workshop on Software Security Process(SSP09), IEEE

      ページ: 424-429

    • 査読あり
  • [学会発表] コモンクライテリアのためのモデリング手法の提案2009

    • 著者名/発表者名
      吉岡信和, 田口研治, 飛田孝幸, 金子浩之
    • 学会等名
      情報処理学会 168回ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      (株)インターネットイニシアティブ 東京本社
    • 年月日
      2009-05-28

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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