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2009 年度 実績報告書

自己組織化による大規模集積ナノシステムのディペンダブルネットワークの構成方式

研究課題

研究課題/領域番号 20700042
研究機関東北大学

研究代表者

福士 将  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (50345659)

キーワードディペンダブルシステム / DNA自己組織化 / 大規模ナノシステム / 自律再構成 / システムオンチップ
研究概要

本研究では,ナノテクノロジの1つとして知られるDNA自己組織化技術を用いて1チップ内に実装される大規模集積ナノシステムに対して,システム内に発生する欠陥や故障に対処するためのディペンダビリティの向上技術を明らかにする.本年度は,欠陥隔離と冗長化の2種類の耐欠陥アプローチを組み合わせたディペンダブルなシステムネットワークの構成方式を研究し,欠陥隔離を自律的に行うためのオンチップ組込み回路の設計を行った.本システムネットワーク構成法では,前年度に開発した欠陥プロセッサの隔離手法に,冗長化手法の一つであるn-out-of-k手法および欠陥プロセッサのバイパス機能を追加することにより,これまで未解決であったクラスタ欠陥により多数の使用可能プロセッサがネットワークに接続できない問題を解決し,より多くのプロセッサを接続したネットワークを短時間で構成することを可能とした.また,システムネットワークの自律的構成の可能性を示すために,欠陥隔離機能を持つオンチップ組込みルータ回路の設計を行った.大規模なシステムにも適用可能にするため,局所的な情報のみを用いて,各ルータが並列分散的に動作する回路を設計した.回路面積を少なく抑える必要性から,制御の際に仮想チャネルを用いないルーティング法を開発した.ハードウェア記述言語により回路設計を行い,評価を行った結果,少ない面積オーバヘッドで高速なルーティング制御が可能であることを明らかにした.
今後は,本手法で構成可能な大規模ディペンダブルナノシステムの特性を考慮した新たなシステムアーキテクチャおよびアプリケーションを解明し,大規模ナノシステムの実用化に向けて研究を進める予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Expected-credibility-based Job Scheduling for Reliable Volunteer Computing2010

    • 著者名/発表者名
      Kan Watanabe
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Information and Systems E93-D

      ページ: 306-314

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Optimal Spot-checking for Computation Time Minimization in Volunteer Computing2009

    • 著者名/発表者名
      Kan Watanabe
    • 雑誌名

      Journal of Grid Computing 7

      ページ: 575-600

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Fault-Tolerant Routing Algorithm for Network on Chip without Virtual Channels2009

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Fukushima
    • 雑誌名

      Proceedings of IEEE International Symposium on Defect and Fault Tolerance in VLSI Systems

      ページ: 313-321

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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