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平成21年度は、車車間通信を用いた危険通知システムについて以下の研究を行った。
最初に、車東間ネットワーク内部において情報を流通させるための通信プロトコルの開発を行った。ここでは、まず渋滞情報や各車両の経路情報などの、即時性を要する通信ではなく、遅延耐性のある情報を対象とした。車両にカーナビゲーションシステムなどが設置され、移動経路がある程度予測できるものとすると、既存の一般的なアドホックネットワークでの通信プロトコルと比較して大きく通信効率を向上させられると分かった。これらの研究成果は、査読付きの国際会議、および査読付きの国内会議にて発表した。
また、車車間信ネットワークを利用して交差点の交通安全支援を行うものとして、現在手に入る無線通信システムやカメラを利用して、交差点俯瞰映像を作成するための通信プロトコルを開発した。実際に簡単な模型を作って交差点俯瞰画象の実時間合成について、データの取捨選択手法を検討した結果実用化に向けた大まかな見通しが得られた。この研究成果は、査読付き国際会議、および、査読付きの国内会議論文にて発表した。
さらに関連のある無線センサネットワークに関する研究について、ネットワーク内で各ノードがセンシングデータを周囲のノード間で協調して保持することで、情報収集の効率化を図る手法について、研究成果が論文誌に採録された。
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