研究課題
若手研究(B)
本研究課題では、第二のルーティングテーブルを用いて任意の1リンク故障を回復するプロテクション方式SBRに関して、(1)OSPF拡張としてのプロトコル化、(2)SBRが計算した代替経路を用いたリンク輻輳緩和手法の開発、及び、(3)SBRをリンク故障だけでなくノード故障にも対応できるように拡張すること、の3項目の成果を挙げた。(1)は、これまでグラフ上の理論的な方式であったSBRを実際にOSPFに適用し、OSPF特有の仕組みであるOSPFエリアやECMP、バーチャルリンクと共存して働く仕組みとしてプロトコル化した。(2)はSBRが計算した代替経路を輻輳時に適応的に用いて負荷分散を行う方式を考案し、UDP及びTCPトラフィックによるシミュレーション実験を行い効果を検証した。(3)は、SBRをリンク故障だけでなくノード故障にも対応させ、より障害への対応能力が高い方式SBR-NPを提案した。SBR-NPでは、任意のノードから、次のノードを通らない迂回路が存在する限り、その一つを利用してパケットを迂回できることを保証できる。
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IEICE Transactions on Communications Vol.E91-B,No.9
ページ: 2838-2847