研究概要 |
無線センサノードを、コビキタスサービスにおける様々な用途に広く利用するためには、多くの無線センサノードと協調的に動作しながら情報を交換する機能を、人々がいつも持ち歩いている携帯デバイスにおいて動作させることが重要である。本研究では, 携帯電話上でユビキタスセンサネットワークアプリケーションを動作可能とするための技術として, (1)センサ情報トランシーバ, (2)センサ情報収集ソフトウエア、および(3)Zigbee環境情報センサを開発した. センサ情報トランシーバは、au携帯電話機とZigbee対応無線センサノードを直接通信可能とする機器で, 携帯電話機のシリアルポートに接続して用いる. センサ情報収集ソフトウエアは, センサ情報の蓄積と表示を行うプロトタイプソフトウエアであり, BREW上に実装した. 本研究では, 将来, このようなソフトウエアが多数提供され, 利用者が選択的にダウンロードして利用できる環境を想定している. Zigbee環境情報センサは, 屋内外に設置して二酸化炭素濃度や窒素酸化物濃度, あるいは気圧等をセンスするためのZigbee対応無線センサノードであり, Micaz Moteを利用して実装した. 利用者は, センサ情報レシーバを携帯電話に装着し, 所望のアプリケーションをダウンロード, インストールするだけで, 周囲の無線センサノードを利用したユビキタスサービスを享受できる。
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