無線センサノードを、ユビキタスサービスにおける様々な用途に広く利用するためには、多くの無線センサノードと協調的に動作しながら情報を交換する機能を、人々がいつも持ち歩いている携帯デバイスにおいて動作させることが重要である。本研究では、携帯電話上でユビキタスセンサネットワークアプリケーションを動作可能とするための技術として、(1)センサ情報トランシーバ、(2)センサ情報収集ソフトウエア、および(3)Zigbee環境情報センサの開発を行っている。平成21年度は、Apple社のiPod Touch端末に以上の機能を移植し、さらに、インターネット上に流れる情報に関するセンサとして、Twitter(http://twitter.jp)をセンサとして使用できるようにした。昨年度行った実世界の環境情報センサに加えて、Twitterへのつぶやきをセンサ情報として記録できるようにしたごとで、現実空間と仮想空間の双方から情報を取得し、携帯端末上でそれらの情報を結びつけて管理可能となった。また、昨年度行ったBREW携帯電話上の実装に加えて、iPod Touch(およびiPhone等の端末)上の実装を行うことで、より多くの利用者が容易にセンサ情報を収集可能となった。利用者は、センサ情報レシーバを携帯電話に装着し、所望のアプリケーションをダウンロード、インストールするだけで、周囲の無線センサノードを利用したユビキタスサービスを享受できる。
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