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2010 年度 実績報告書

大規模システム管理のための自律分散型モニタリングシステム

研究課題

研究課題/領域番号 20700072
研究機関京都産業大学

研究代表者

林原 尚浩  京都産業大学, コンピュータ理工学部, 助教 (20397227)

キーワードシステム管理 / 故障検出 / 分散システム / ネットワーク / 耐故障システム
研究概要

本研究課題では,大規模なシステムにおけるモニタリングシステムの構築に向けて,a)故障検出器の開発,b)故障情報伝搬機構の開発,を行ってきた.項目b)については,前年度に実施し,今年度は項目a)についての実装と評価を行った.
今回実装を行った故障検出器ACCMOSはJava 1.6で実装しており,ICMPによってネットワークリソースの監視を行う.ACCMOSはAccrual Failure Detectorに基づいたネットワーク適応型故障検出器であり,有線/無線LANおよびWANなどの環境で高い故障検出精度を示した.このことから,ACCMOSは高いネットワーク環境適応性を有することが確認できた.
我々が先行研究で提案したAccrual Failure Detectorとその実装は,現在,Facebookなどを始めとする大規模なプラットフォームにおいて使用されているキーバリューストア(KVS)型分散データベースCassandraにも実装されており,5億人を越えるユーザに対するサービスを支えている.このことからも,Accrual Failure Detectorの実装であるACCMOSが大規模システムに対して適応する能力(スケーラビリティ)があることが実証されている.
故障検出器ACCMOSは,汎用故障検出モジュールとして実装しており,システムのモニタリングだけでなく,各家庭のホームネットワークにおける情報家電のモニタリングやパワーグリッド(電力網)の制御などにも応用することが可能である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] アクルーアル故障検出器ACCMOSの実装と評価2010

    • 著者名/発表者名
      林原尚浩
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 51(12) ページ: 2310-2318

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://rudds.kyoto-su.ac.jp/jp/wiki.cgi?page=Research

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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