研究概要 |
情報推薦においてユーザ関与とユーザ満足度の関係について調査を行った.仮説として,[仮説1]推薦過程への関与という行為自体がユーザ満足度の向上に影響するというものと,[仮説2]推薦過程に関与すればするほどユーザ満足度が向上するというものの2つを挙げ,これらを検証した.ユーザ実験を行うためにユーザ関与の深さの異なる複数の種類の関与を実行できるシステムを実装し,このシステム上で評価実験を行った.実験の結果,仮説1は認められなかったものの,仮説2は支持された.また,新たな関与として,実世界での情報獲得向けに,ユーザの地理施設の利用目的を入力することを考え,これを携帯端末の十字キーのみで簡単に入力できるシステムを開発した.従来の検索エンジンのスニペットよりも,それほど手間をかけずとも,自信を持って利用する地理施設を選択できることが確かめられた.
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