研究概要 |
最終年度はASTERのみならず、他のデータへの適応を計画している。実装は、それらのセンサへ特化するというのではなく、GISデータ・センシングデータを連携させた。例えばジオタグ付の画像やWikipedia等のWebデータの統合的な利用を検討した。特に以下の項目に関して成果を得た。 1. システム汎用化 ASTERのみならずMODIS、Lnadsat等の他の衛星や、Google Maps等の民生用サービス等の連携を行った。 2. 可視化基盤の構築 Full HDのLCD16面からなる、大規模なTiled Display Wallを構築し、その上での描画ミドルウェアを構築した。 3. ポータルの検討 単に衛星データ検索のツールとしてではなく、様々な衛星データを、そのデータの知識無しに使うシステムを実現した。 近年GISツールのWebアプリケーション化が進んでいるが、これまでにシステムをモジュール化し再利用性を考えたフレームワークは存在しなかった。研究代表者らの研究により、柔軟なプラグイン構造を持ち、また既存のWebサービス等との親和性が高いWeb GISアプリケーションフレームワークrinzo. maを開発し,再利用性の高いWeb GISアプリケーションの開発が可能となった。また、Wikipedia、blogのクラスタリング手法を検討し、Wikipediaの情報から、その情報に関連する衛星画像の検索機能を構築する等、実際のアプリケーションの開発も行った。
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