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2008 年度 実績報告書

バーチャルリアリティのための高精度リアルタイム流体シミュレーション開発

研究課題

研究課題/領域番号 20700108
研究機関桜美林大学

研究代表者

有賀 清一  桜美林大学, 総合科学系, 講師 (00401240)

キーワード流体力学 / バーチャルリアリティ / リアルタイムシミュレーション / GPGPU / 喫煙空間 / 分煙 / CUDA / 流体表現
研究概要

本研究は、バーチャルリアリティにおいて3次元の流体をリアルタイムに提示するための高精度な流体シミュレーション手法の開発を目的とするものである。これにより、現在までは専門家のためのものであった流体シミュレーションを、流体の知識が無くとも手軽に実行できるものになることが期待できる。研究開始の段階では、2次元での解析手法を用いた可視化を実装していた。昨年度は、これの3次元版を作成し、喫煙空間での煙流れのリアルタイム解析として応用した。これは、一般的には数日かかる流体シミュレーションを、見ている目の前で解析を実行できるものであり、建設の現場や会議などでも流体の特性を把握することを可能とするものである。具体的には、Stable Fluids法による解法をCUDAを用いてGPU上で高速に実行することにより、3次元化によって増える付加を吸収している。解析結果は、実験で得られている結果との比較により、乱流を過大評価するものの、定性的には流れを解析することができるものと考えられる。また、シミュレーションに使いやすいインターフェースを備えることで、分煙室を作る案件のプレゼンテーションに応用することができると考え、現在試験的に利用中である。昨年度までに、シミュレーション部分が完成し、その定性的な特徴を調べることができたため、研究実施計画どおりの進捗と考えている。また、このシミュレーション開発によって得られた成果から、メディアアートに派生した。これは、昨年度9月にオーストリアリンツで開かれた世界的なメディアアートの祭典である、ARS Electronicaに出展し、好評を得た。これは、人に見せる、分かりやすいシミュレーションを目的としている本研究の成果の一部と考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] シミュレーションを用いた物理情報の可視化と意思決定2008

    • 著者名/発表者名
      有賀清一
    • 学会等名
      流通情報学会
    • 発表場所
      東京富士大学
    • 年月日
      2008-09-20

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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