• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

拡張現実感における注視駆動型情報提示技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20700117
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

竹村 憲太郎  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (30435440)

キーワード視線計測 / 3次元注視点 / 拡張現実感
研究概要

ウェアラブルシステムにおける注視駆動型情報提示システムの実現を目指し,平成21年度は,装着型視線計測装置を用いて3次元注視点の推定を行った.従来研究で注視点は,視線計測装置に搭載されている環境カメラの画像上の点(2次元)として推定が行われてきた.しかしながら,これでは人が何を見たのかを正確に記録することが困難である.そこで本研究では,環境カメラから取得された動画像を処理し,注視点を画像から得られる自然特徴点と関連づけて記録した.また,注視点情報を自然特徴点で構成された空間上に投影することで3次元位置を推定し,カメラの運動に影響を受けずに記録することが可能となった.
頭部位置,姿勢の推定にはロボット工学で研究されているSimultaneous Localization and Mappingを用いているが,単眼カメラで行った場合にスケールを決定することが困難である.計測ごとにスケールが異なると注視判定が困難となることやオブジェクトの描画位置が異なるなどの問題がある.そのため本研究では画像データベースを用いた初期化を行うことでこの問題を解決した.
さらに,注視点軌跡の描画方法は様々な手法が提案されているが,人が自由に動く場合は可視化することが困難である.この問題に対しては,環境情報に関連付けされた注視点軌跡を生成し,拡張現実感で用いられるように画像上にカメラの位置姿勢を考量して,重畳表示することで解決した.これによって拡張現実感上のオブジェクトや実空間の対象の注視を記録することが可能となり,注視駆動型情報提示の実現可能性を示す成果が得られた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Estimating 3D Point-of-regard and Visualizing Gaze Trajectories under Natural Head Movements2010

    • 著者名/発表者名
      Kentaro TAKEMURA
    • 学会等名
      Proc.of ETRA2010 : ACM Symposium on Eye-Tracking Research & Applications
    • 発表場所
      Austin, TX, USA
    • 年月日
      2010-03-22
  • [学会発表] 頭部装着型視線計測装置のための自然特徴点を用いた三次元注視点計測2009

    • 著者名/発表者名
      小橋優司
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告書ヒューマン情報処理
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2009-10-29

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi