研究概要 |
近年、教育機関ではスライドのプロジェクタ投影による授業など新しい教授方法が取り入れられているが、旧来の黒板とノートを使用する教授方法から大きく変化するには至っていない。本研究では,教授者/学習者の思考スピードに着目し,両者間に障壁のない授業を行うための新たな道具として、以下に挙げる機能を持った電子的な机「VisionDesk(仮)」の開発を行っている。 ・教授者からの電子教材提示 ・教授者と学習者とのリアルタイムな画面共有 ・電子教科書表示 ・手書きによる電子ノートテイクや電子教科書への書込み ・教授者と学習者のコミュニケーション ■ 第3段階 昨年度実施した第2段階の結果を踏まえ、第3段階では多点ポインティングについて実装モデル存作成し、その可用性を探った。実装モデルでは、PCに接続したUSBカメラに向かって指先を動かすジェスチャーによってPCを操作可能としている。複数の指を用いることで、オブジェクトの移動、回転、拡大縮小などを指先のみで操作でき、学習者の机上という限られた空間でのインタフェースとして十分利用できることがわかった。また、この成果について、The Fourth International Conference on Innovative Computing, Informationand Control (ICICIC2009)にて公表している。 ■ 第4段階 初期の試作モデルではPCモニタの上部からユーザー向きに指先認識用のカメラを設置していたが、実装デルではヵメラをユーザーの上部から机天板を認識する向き(鉛直下向き)に撮影するように設置し、色付きの小片などでもPC同様の多点認識によるPC操作を実現した。
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