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2009 年度 実績報告書

音声対話による調理法教示のための中間食材の認識および呼称の決定・解釈

研究課題

研究課題/領域番号 20700120
研究機関独立行政法人情報通信研究機構

研究代表者

山肩 洋子  独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルメディア研究センター超臨場感基盤グループ, 専攻研究員 (60423018)

キーワードメディア情報学 / ヒューマンインターフェイス / 音声対話システム / 映像認識 / 自然言語理解
研究概要

調理開始時点では、各食材に「玉葱」や「人参」などの名前が与えられているが、一旦切られたり、ほかの食材と混ぜられた後は、その中間物は「先ほど切ったもの」や「玉葱と人参の混ざったもの」、「カレーの材料」のように、さまざまな呼び方で呼ばれる。本研究では、このように一時的にしか存在しないため固有の名前を持たない中間物を、人間がどのように呼ぶかをモデル化して、人間に分かりやすい名前で呼ぶ、あるいは、人間が呼んだ名前からどの食材のことを指しているかを特定することを目的とする。
昨年度までの成果により、今指示しようとしている中間物は、1)「過去のどの物体と同一か?また未来はどの物体になると推定されるか?」といった、過去・未来の情報(時間的コンテキスト)と、2)現時点における物体の色や形などの情報(空間的コンテキスト)の2つの視点からモデル化すれば、人間が与えたのとほぼ同様の名付けを行うことができることをアンケート分析により確かめた。
そこで今年度は、以下の2点を行った。
● 時間的コンテキストと空間的コンテキストの両方を関連付けた。これにより、調理で扱うすべての食材(中間物を含む)に関する、調理の開始から終了に至るまでの、名付けに必要なすべての情報をモデル化した。
● モデルの妥当性を検証するため、モデルに基づき与えた呼称で人間が対象食材を同定できるかを調べた。その結果、調理中に現れたすべての食材のうち93%の食材について正しく同定できたことを示した。
さらに、電子情報通信学会 第三種研究会「料理メディア研究会」の活動を通じて、料理映像コミュニケーション基盤ソフトウェアIwaCamのシステムデザインを行った。このソフトウェアに組み込む画像認識モジュールについて、電子情報通信学会誌Vol.93,No.1「小特集生活に役立つメディア処理-料理行動を科学する-3.料理を作る」の中で報告した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 小特集生活に役立つメディア処理-料理行動を科学する-3料理を作る2010

    • 著者名/発表者名
      山肩洋子
    • 雑誌名

      電子情報通信学会誌 Vol.93, No.1

      ページ: 39-47

  • [学会発表] 双方向映像配信技術により遠隔地間での共食・共同調理を支援するコミュニケーションツール2009

    • 著者名/発表者名
      料理メディア研究会
    • 学会等名
      電子情報通信学会2009年ヒューマン・コミュニケーション・グループシンポジウム
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター,北海道札幌市
    • 年月日
      2009-12-10
  • [学会発表] A Study of Object Naming According to the Manufacturing Processes in a Cooking Activity2009

    • 著者名/発表者名
      Yoko Yamakata
    • 学会等名
      ACM Multimedia 2009 Workshop on Multimedia for Cooking and Eating Activities (CEA2009)
    • 発表場所
      Beijing Hotel, Beijing, China
    • 年月日
      2009-10-23
  • [備考] 電子情報通信学会第三種研究会料理メディア研究会ホームページ

    • URL

      http://www.ccm.media.kyoto-u.ac.jp/CM/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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