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2010 年度 実績報告書

音声対話におる調理法教示のための中間食材の認識および呼称の決定・解釈

研究課題

研究課題/領域番号 20700120
研究機関京都大学

研究代表者

山肩 洋子  京都大学, 情報学研究科, 准教授 (60423018)

キーワードメディア情報学 / ヒューマンインターフェイス / 音声対話システム / 映像認識 / 自然言語理解
研究概要

一般の調理者の多くは,新しい料理に挑戦する際,料理本などのレシピテキストを読むのが一般的であるが,テキストを読みながら包丁や火を扱うのは危険なため,レシピテキストに基づき調理法を音声で教示するシステムの構築を目指す.これを実現するには,レシピテキストをただ音声で読み上げればいいわけではなく,レシピテキストにおいて「1を2に混ぜてください」というように手順番号で示されている中間食材に対して,「先ほど切った玉葱」や「玉葱と人参の混ざったもの」というように,どの中間食材を指しているか調理者が容易に判別できる呼称を与えなければならない.そこで本研究では,調理者が中間食材をどのようなものと認識しているかを理解し,また調理者との間で共通の名前空間を確立することで,中間食材の呼称を決定する機構の研究を行う.
昨年度,カメラやマイクにより調理を観測し,その情報を逐次解析したり,音声対話により認識誤りを補正することで,各時刻に調理台上にどのような食材が存在するか,どのような加工を加えられているか,それは過去のどの物体と同一のものかを判別するシステムを実装した.この研究について研究発表の際,同分野の研究者より,オントロジー工学の視点を導入すべきとの指摘を得たため,研究期間を平成23年7月まで延長し,この実現方法の検討と実装を行った.
申請者は電子情報通信学会料理メディア研究会の副委員長を務めており,電子情報通信学会和文論文誌A「料理を取り巻く情報メディア技術」特集号の企画に携わった.また,国際ワークショップ2nd Workshop on Multimedia for Cooking and Eating Activities(CEA2011)を国際学会The IEEE International Symposium on Multimedia(ISM2011)内で開催する際のOrganizing Chairを務め,当該分野の広報に寄与した.

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2012 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 呼称により指示された中間食材を同定するための画像認識モデルおよび呼称解釈法の提案2011

    • 著者名/発表者名
      山肩洋子
    • 雑誌名

      電子時報通信学会論文誌

      巻: Vol.J94-ANo.7 ページ: 519-531

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 把持の順序と外見の変化モデルを利用した調理作業における食材追跡2011

    • 著者名/発表者名
      橋本敦史
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: Vol.J94-ANo.7 ページ: 509-518

    • 査読あり
  • [学会発表] 画像・振動音・荷重データを統合的に用いた食材認識2012

    • 著者名/発表者名
      井上仁
    • 学会等名
      電子情報通信学会マルチメディア・仮想環境基礎(MVE)研究会
    • 発表場所
      富山県,富山市
    • 年月日
      2012-03-12
  • [学会発表] Cooking Ingredient Recognition Based on the Load on a Chopping Board during Cutting2011

    • 著者名/発表者名
      Mayumi Ueda
    • 学会等名
      3rd Workshop on Multimedia for Cooking and Eating Activities : CEA2011
    • 発表場所
      California, USA
    • 年月日
      2011-12-06
  • [学会発表] 鮨屋における調理場観測映像の解析によるサービス支援2011

    • 著者名/発表者名
      山肩洋子
    • 学会等名
      第2回文化とコンピューティング国際会議共催イベント「食文化に関する学際的探求:作る,食べる,もてなす」
    • 発表場所
      京都府,京都市
    • 年月日
      2011-10-20
  • [学会発表] 調理における切断加工時の荷重特徴を用いた食材認識2011

    • 著者名/発表者名
      土本良樹
    • 学会等名
      電子時報通信学会マルチメディア・仮想環境基礎(MVE)研究会
    • 発表場所
      長崎,伊王島
    • 年月日
      2011-03-07
  • [学会発表] Object Recognition based on Object's Identity for Cooking Recognition Task2010

    • 著者名/発表者名
      Yoko Yamakata
    • 学会等名
      2nd Workshop on Multimedia for Cooking and Eating Activities : CEA2010
    • 発表場所
      Taichung, Taiwan
    • 年月日
      2010-12-14
  • [学会発表] 料理コミュニケーション支援ソフトウェアIwacamの一般家庭への導入事例報告2010

    • 著者名/発表者名
      山肩洋子
    • 学会等名
      第9回情報科学技術フォーラム(FIT2010)
    • 発表場所
      福岡県,福岡市
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] 料理映像コミュニケーション基盤ソフトウェアIwaCamを用いた遠隔共同料理実験2010

    • 著者名/発表者名
      辻秀典
    • 学会等名
      電子情報通信学会マルチメディア・仮想環境基礎(MVE)研究会
    • 発表場所
      京都府,京都市
    • 年月日
      2010-05-14
  • [備考] 電子情報通信学会ヒューマン・コミュニケーション・グループ食メディア研究会において副委員長を担当

    • URL

      http://www.ccm.media.kyoto-u.ac.jp/CEA/

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公開日: 2013-06-26  

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