研究課題
本研究の理論的基盤となったCCGと高階動的論理による日本語文法について、研究成果を一冊の書籍の形にまとめ、くろしお出版から2010年3月10日に刊行することができた。また、本研究と意味論・語用論の未解決問題の関係について考察するなかで、メタλ計算という新しい枠組みの着想に行き着いた。これにより、本研究の理論的利点を維持しつつ、これまでCCGや高階論理では記述しにくいと考えられていた非決定性・大域変数・フォーカス・継続等の諸問題について、解決の方向性を提示することができた。この成果は、LENLS5国際学会、およびLENLS6国際学会で発表し、いずれもSpringer-Verlagから出版されるselected papersへの掲載が決定した。メタラムダ計算の研究が発展したため、当初予定していた等位接続構文の統語構造に関する研究は論文投稿に至っていないが、こちらも近々成果を発表できる見込みである。
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New Frontiers in Artificial Intelligence(JSAI 2008 Conference and Workshops, Asahi kawa, Japan, June 2008, Revised Selected Papers), H.Hattori et al.(Eds.), Springer LNAI 5447
ページ: 193-208
Proceedings of the Sixth International Workshop on Logic and Engineering of Natural Language Semantics(LENLS 6), JSAI International Symposia on AI 2009, Campus Innovation Center, Tokyo, Japan
ページ: 71-90
http://www.is.ocha.ac.jp/~bekki/