研究課題
今年度は、ウェーブレットに基づく様々な信号・画像データに関する特徴抽出の研究を行った。まず、リフティングウェーブレットによる動画像からの顔画像検出の一連の体系を可視化情報学会誌のウェーブレット高次応用の特集記事にて発表した。本研究では、画像中の物体の大きさに不変な特徴量の抽出に成功している。次に、リフティングウェーブレット変換に基づく音声認証技術の開発を行い、その研究成果を、第72回情報処理学会全国大会において研究発表を行った。音声の特徴抽出に関する研究では、リフティングウェーブレットのもつ調整可能な自由パラメータを暗号化における鍵とみなし、認証精度の向上との両立を目指している。次に、ウェーブレット変換に基づく画像データに関する統計量を特徴として用いる類似画像検索システムを構築した。本研究では、画像のウェーブレット変換により得られる高周波成分の各種統計量を客観的特徴量とみなし、ユーザーの指定する画像領域に応じた類似画像検索を行うことのできるシステムを開発した。これらの成果は、スペインで開催された国際ワークショップ(SMAP2009)および第72回情報処理学会全国大会において研究発表を行った。また、仮想空間内のモーションデータの特徴抽出として、ウェーブレット技術を応用したモーションデータ検索システムの開発について、国内外の学会にて研究発表を行った。特に、米国において開催された国際会議(NBiS2009)においては、ベストペーパーとして表彰された。さらに、デジタル放送用データであるBMLデータのオーサリングツールの開発に関しても国内外の学会において研究発表を行った。またダイナミックベイジアンネットワークに基づく群ロボットの行動設計に関する研究発表も行った。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (5件)
Proc.of 2009 International Conference on Network-Based Information Systems (NBiS2009), IEEE CS Press
ページ: 492-498
Proc.of 2009 Sixth International Conference on Computer Graphics, Imaging and Visualization(CGIV2009), IEEE CS Press
ページ: 138-143
Proc.of the 4th International Workshop on Semantic Media Adaptation and Personalization (SMAPO9)
ページ: 56-61
Proc.First International Workshop on LEarning and data Mining for Robotics (LEMIR)
ページ: 1-10
Advances in Data Management, Studies in Computational Intelligence 223
ページ: 299-310
可視化情報学会,会誌10月号特集記事 29,115
ページ: 18-22