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2009 年度 実績報告書

ソーシャルネットワークとソーシャルタギングを統合した情報推薦

研究課題

研究課題/領域番号 20700146
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

濱崎 雅弘  独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (50419016)

キーワード情報推薦 / ソーシャルネットワーク / ソーシャルタギング / CGM / コンテンツクリエーション
研究概要

本研究では,ソーシャルネットワークとソーシャルタギングを用いた情報流通基盤の研究を行う.利用者にとって価値のある情報を発見し届けるには,まず情報の価値を計量する方法が必要であり,そして利用者にとっての情報の価値を計量するためには,利用者の社会的関係や情報の位置づけを捉え利用する方法が重要である.本研究では既存のソーシャルブックマーキングサイトやEコマースサイトのデータ解析を行い,これまで不十分であった知見を蓄積するとともに,ソーシャルネットワークとソーシャルタギングに基づく情報流通基盤システムの開発を行う.
平成21年度は,昨年度より行ってきた動画共有サイトにおける作者のソーシャルネットワークと動画へりソーシャルタギングとを用いた分析進めた.ネットワーモチーフを用いた他のソーシャルネットワークとの比較による分析と,これまで取り組んでこなかった時間変化に関する分析である.分析の結果,対象とするCGMサイトでは中心的作者の存在が特徴的であり,またその特徴は,時間経過と共に強化する事がわかった.この分析結果を論文としてまとめて国際ワークショップおよび国内論文誌にて発表した.さらに特定トピックに限定していた分析アルゴリズムを整理・拡張して他のトピックでも利用可能とし,その予備実験を行った.また,Eコマースサイト向け推薦を,情報量の少ないユーザ入データをクエリーとして限定されたデータベース内の特定アイテムを発見する問題として捉え,ユーザが付与したタグを元にウェブ情報によりユーザ入力データを拡張し適切なアイテムを発見するアルゴリズムを研究しプロトタイプを試作した.CGMはデータ発信源として今後ますます重要になると考えられるが,ユーザが明示的・暗黙的に入力した疎かつ雑多なデータを元に情報構造化を行う本研究は,CGM時代における情報流通基盤システム構築に資するものと考えられる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 動画共有サイトにおける大規模な協調的創造活動の創発のネットワーク分析-ニコニコ動画における初音ミク動画コミュニティを対象として2010

    • 著者名/発表者名
      濱崎雅弘, 武田英明, 西村拓一
    • 雑誌名

      人工知能学会論文誌 25

      ページ: 157-167

    • 査読あり
  • [学会発表] Social Networks of an Emergent Massively Collaborative Creation Community on Video Sharing Webeite2009

    • 著者名/発表者名
      濱崎雅弘
    • 学会等名
      The 2nd Social Data on the Web workshop
    • 発表場所
      Washington, DC. USA
    • 年月日
      2009-10-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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