研究課題
本研究では、意思決定知識ベースシステムを実現するために、知識構造の抽出メカニズム、および知識ベースの基盤となるメタ知識構造の設計を目標としている。そのため、最終年度の23年度では以下の3つの項目について研究を実施した。1.ユーザーの入力に対するルールとオントロジーの知識構造からの推論メカニズムの設計2.実用データの知識構造化とそれを用いたオントロジーの推論実験3.意思決定支援システムのインターフェース開発1つ目の項目では、ユーザーの入力を意思決定支援に結びつけるためにオントロジーとルールに関する推論メカニズムを設計した。例えば、抽象的なキーワードが入力されたならば、クラスと解釈しそのインスタンスをオントロジーとルールから推論する。また、特徴を示すキーワードが複数入力されたならば、それらを同時に満たすデータをオントロジーとルールから導き出す。2つ目の項目では、音楽、自然環境、商品情報、地域社会などを題材に複数のドメインオントロジーを構築して、オントロジーの推論を実行した実験を行った。その際に、ドメインによって特別な推論ルール、例えば、地理情報に関する推論、音楽情報の推奨のために類似性を導くための推論を個別に実現している。3つ目の項目では、ユーザーから得たキーワードを起点にして推論結果を可視化して、さらにユーザーの意図や要求を反映するために直感的に推論を進めていくインターフェースを実装した。
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